本稿は、Webdesigner Depotのブログ記事を了解を得て日本語翻訳し掲載した記事になります。

本記事は、UI/UXデザインのスペシャリストTom Starley氏によって投稿されました。

知らず知らず、意思決定に影響しているものごとは数多くあります。気づかない間に細かな精神的な影響を無意識の範囲で受けています。
心理学はユーザー体験にも影響を及ぼします。コンバージョン率との間にも無視できないほどの関係があるのです。ツールキットを更新し、あなたもリンク先ページへのコンバージョンを急増させましょう!

1. ページの重要な部分を「強調」する

注目してほしいポイントは、「」をつけたり、囲んだりすることで、重要なことに集中しやすくなります。

2. 色とコントラスト

人間は本能的に色に反応するので、適切なパレットを選択しましょう。コントラストはUVP、CTAがユーザーに訴えかけるようにすることがポイントです。アイソレーション効果といい、目立つもの、他と違うものは記憶に残りやすいことがわかっているので、コンバージョン獲得に活かしましょう。

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VWOのページ。中央の「REQUEST A DEMO」のボタンが最も目立つようなコントラストになっています。

3. 余白の有効活用

認知負荷を最小限に抑えることは使いやすさにつながります。 空白はただデザインを洗練したものにするのみならず、

どんなインターフェイスでもより簡単に理解できるようにします。 「空白を使って視覚的な余裕を与えること」、これは、レイアウトの重要なポイントです。

4. 一貫性を確保する

ターゲットとするユーザーの信頼を獲得しましょう。一貫したユーザー体験を提供することは、十分なわかりやすさ、安心感を与え、不安を和らげます。広告、メッセージング、顧客サービスなど、すべてが調和の取れたまとまりある形になることで、信頼されるユーザー体験を提供し、最大限のコンバージョンが実現できます。

5. 画像とつなげる

画像の方が言葉よりも思い出しやすいものです。より良いユーザー体験(そしてそれに付随するコンバージョンの伸び)を実現するためには、関連性の高い印象的な画像を組み込んで、わかりやすく、思い出しやすくしましょう。

6. 初頭効果

初頭効果とは、リストの最初にあるもの方が他のものよりも覚えている可能性が高いという特性です。 最初に見聞きするものには潜在的に重点が置かれています。つまり、見出しをインパクトあるものにすることがとても重要なのです。

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Duolingoのページ。短く、はっきりとした、そして覚えやすい一文から始まっています。

7. 新近性効果

新近性効果もまた、ページのレイアウトがいかに重要であるかを示す特性です。最初のものだけでなく、最後に触れたものも他より強く記憶に残ります。ページの最後はUSPのようなこだわりを主張して〆るようにしましょう。

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再び、Duolingoのページ。最初の一文と一貫性のあるアクションを呼びかけるフレーズで終わっています。

8. 繰り返し、繰り返し、繰り返す

ページの最初と最後のものが記憶に残りやすいことはわかりましたが、途中のものはどうすべきでしょう?強く記憶してもらうためには、重要な情報は何度も繰り返し示すことがおすすめです。

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繰り返し、Duolingoのページです。途中でもポイントとなる文が繰り返されています。

9. 社会的証明

人間は社会の中にあり、孤立することを嫌います。他の人が何かをしているのを見ると、それが正しいことだと認識し、同じことをやろうとします。 コンバージョンを伸ばすためには、体験談(特に画像つきのもの)を活用しましょう。

10. ブランド力

有名なブランドや企業で使用されているサービスはありますか? プロダクトやサービスがどれほど人気で信頼がおけるものか示すために、ロゴなどを提示しましょう。 ブランド力は、新規ユーザーをつかむためには特に効果的です。

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Trusted Housesittersのページです。体験談と受賞歴を掲載することで、社会的証明とブランド力の両方を活用しています。

11. 機会損失の脅威

何かを逃すことを好む人はいません。アクションを起こさなかった場合のデメリットは、はっきり示しましょう。ただし、脅迫されているように感じ取られては逆効果ですので、冷たい印象にならないように気をつけることが大事です。

12. 緊急性と希少性

当然のことですが、希少なものは人気です。プロダクトやサービスは限定品または、期間限定として提示しましょう。人気や残りわずかであることを示すことで、緊急性も同時に生じるのでコンバージョンが促進されます。

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Amazonのページ。商品が残りわずかのときは赤く表示することで、注目を集めます。

13. お互いに利益があること

ユーザーはお互いに利益があると感じたときにアクションをおこす可能性が高いです。そのため、情報など何かを求めるときは、相手の期待を上回る機会と考え、それに見合うもの、またはそれ以上のものを示しましょう。

14. ストーリー性

物語には力があります。あらゆる文化圏に物語は存在し、事実だけ並べた場合と比べると、物語は22倍も覚えやすいことがわかっています。

ストーリーを活用することで、感情に訴え、見込みを増やしましょう。優れた文章と関連画像も、伝えたいメッセージと利点の共鳴を助け、コンバージョンを伸ばすことにつながります。

15. 一部無料にする

無料のものほど好まれるものはありません。製品やサービスを様子見できるくらいに無償で提供すると、気に入らないかもしれないという不安を解消することができます。サンプルや試用期間は、信頼感を浸透させ、ユーザー体験の満足感をあげます。

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Spotifyのページ。プレミアム登録には、30日間の無料試用期間がついています。

ユーザーにアクションをしてもらえるページは以上の15のテクニックの組み合わせを効果的に利用しています。どれか一つが特別というわけではありません。ぜひいろいろと繰り返し試してみて、サービスとユーザーにあった方法を見つけてください!